合格率が低すぎる?!112回に向けて歯科医師国家試験を現役歯学部生が解説してみた
合格率が6~7割台と落ち込み、“狭き門”になりつつある歯科医師国家試験。
僕も春から最終学年である6年生なので、112回歯科医師国家試験までもう後10ヶ月ほどとなりました。
ということで!今回は歯科医師国家試験について現役歯学部生の視点から解説してみます。
歯科医師国家試験の合格率は65%
近年、歯科医師国家試験には大きな変化が訪れています。メディアで近年取り沙汰されている歯科医師過剰問題を受けて、厚生労働省が合格者、すなわち新規参入歯科医師を大きく減少させています。
2013年の106回歯科医師国家試験まで、合格率は71%程度以上を推移しましたが、107回の合格基準の改訂を経て、合格率は63%〜65%程度まで低下しました。
なぜこんなに合格率が低いのか
難化の一途をたどる歯科医師国家試験。その背景には、歯科医師過剰問題を根拠とした厚生労働省による合格者数の調整があります。歯学生としては辛いものです。
ちなみに医師国家試験の合格率は9割ですが、歯科医師国家試験は6割前後です。
落ちれば落ちるほど受からない試験
残念ながら落ちれば落ちるほど受からないのが歯科医師国家試験です・・・
歯科医師国家試験、落ちれば落ちるほど受からない件 – 歯科ニュース:WeDental
このモンチさんという方のブログが全てを物語っています・・・8年間国試浪人をされ合格された方です。
モンチさん合格おめでとうございます!
どんな試験なのか
領域は4つ
必修・A・B・Cの4つの領域があります。
必修は様々な科目の「超」基礎知識を問う問題で8割を取らないと落ちます・・・
Aは基礎と衛生と様々な科の基礎問題です。
Bは保存(歯内・修復・歯周)と矯正、小児歯科です。
Cは補綴(部分床・全部床・クラウンブリッジ)、口腔外科、放射線、麻酔です。
各領域のボーダーを超える必要がある
第111回歯科医師国家試験の合格基準は、
一般問題(必修問題を含む)を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、
(1) 領域A(総 論) 59点以上/ 99点 (2) 領域B(各論I~II) 125点以上/169点 (3) 領域C(各論III~V) 131点以上/205点 (4) 必修問題 64点以上/ 80点 但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、
必修問題の得点について総点数の80%以上とする。
総合点よりもバランスが大事
上の各領域ごとのボーダーがあるので総合点よりもバランスが大事となってきます。全体で9割とっても必修で8割なければ落ちてしまうのです。
まとめ
- 歯科医師国家試験は氷河期に入っていて、資格試験というよりも選抜試験となってきている。
- 苦手分野を作らず、バランスよく勉強することが重要!