口の中が肛門より汚い!?その理由と正しい歯磨きのタイミングとは
皆さんこのようなことを聞いたことありますか?
口の中は肛門より汚い!
初めて聞いた方はとてもショッキングですよね・・・嘘だと思うかもしれませんが実は正しいのです。
なぜこのようなことが言われているのか解説していきます。
肛門よりも口の中の方が細菌数が多い
十分に磨いていない歯の周りは、驚くほど大量の細菌が生息しています。口の中と肛門では細菌の数だけ比較すると口の中の方が多いのです。
口の中の細菌数
歯がある人の場合、口腔内には300~400種類の細菌が存在し、その数は、
よく磨く人の口腔内細菌数 1000~2000億個
あまり磨かない人の口腔内細菌数 4000~6000億個
ほとんど磨かない人の口腔内細菌数 1兆個(!!!)
一兆はとんでもないですよね・・・
口腔の細菌数は寝起きに最大
口腔内細菌は睡眠後3時間すれば、爆発的にその数が増えていき、約8時間で、細菌数は飽和状態に達します。
起床直後の唾液1ccの細菌数は、おおよそ糞便1グラムの10倍量と考えられるので、起床直後は「う〇こ10グラム量の細菌がいる」と考えるとわかりやすいでしょう。
寝起きにキスするカップルは、寝起きにお互いの口にう〇こをなすりつけているようなものなんです笑。
寝起きの口臭と唾液の関係
我々は眠っている時、当然ですがほとんど口を動かしません。つまりそれは、唾液の分泌が少ないという事です。唾液には口の中の細菌の働きを抑える働きがあります。
唾液があることで嫌な匂いを流し清潔にしているのですが、寝ている間はそれが出来ません。この唾液分泌の減少が口内の細菌の増加へと繋がる為、起床直後に普段より強い口臭を感じる要因へとなるのです。
細菌増加による健康的な影響
いわずもがな虫歯や歯周病のリスクは高くなります!
また、口の中の細菌には、カンジダ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎桿菌など、全身疾患の原因菌も含まれていて、免疫力の低下とともに増殖し、病気を引き起こすこともあります。高齢者では誤嚥性肺炎の罹患率が上昇しています。
歯周病菌は全身疾患との関連も報告されており、心疾患、脳血管系の疾患、糖尿病などとの関連性が注目されています。
就寝前の歯磨きが重要
寝ている時は細菌が増えやすいので、寝る前の歯磨きが一番大切で効果的です。歯の汚れ(プラーク)を機械的に落としておくことで細菌自体であったり、細菌の増えるための餌を取り除くことが出来ます。
晩ご飯を食べた後よりも寝る直前にしっかり磨くことを、ぜひ今日から実践してください。
▼歯磨き選びは重要!